岡崎と交代のダイアーが劇的逆転弾
そして「別に周りとさほど、全然変わらなかったし、みんな悪かった。まあ、インパクトに欠けるから交代させられるというのは、ヨーロッパではいつも味わっていること」と、戦術的な理由の交代を冷静に受け止めていた。
代わりに投入されたのは新加入のネイサン・ダイアーで、システムはオーソドックスな4-4-2からマレズをトップ下に入れる4-2-3-1に変更。しかし後半開始当初こそ効果が見られたものの、その後チームは再び勢いを失う。
同18分にカウンターから追加点を許す頃には、まるで勢いがなくなっていた。ここでクラウディオ・ラニエリ監督は、レオナルド・ウジョアとヌゴロ・カンテをピッチに送り出す。
ボランチに入ったカンテの投入は正解だった。ボールを拾ってはシンプルだが効果的なパスを出すということを繰り返して、チームにリズムが生まれたのである。
そして敵に疲れが見え始め、集中力が落ちた一瞬を突いたレスターは、コーナーキックから追撃弾を生み出した。
その後は、ホームサポーターの素晴らしい後押しも手伝って、37分にバーディのゴールで同点に成功。さらに終了間際の44分には、マレズが浮かせた球を走りこんだがダイアーが、ゴールキーパーと交錯しながらヘディングシュート。ボールは無人のゴールへ入り、3-2の劇的な逆転劇が完結する。
自身が退いた後に試合は大きく動いて、チームが勝利した。そのことについての心境を聞かれた岡崎は、「う~ん、まあそうですね。でも、今日はこんなもんかな、と思っています。大したプレーはできなかったし。
でも、なんか、こう周り(のチームメートに対してパスを)に『出せよ』と思うことはめちゃくちゃあったし、『(交代が)俺かよ…』というものあったし」と、もどかしさを感じている様子だった。