史上最強3トップが故にはらむ問題点とは?
この点に関しては、やはりチェルシーに移籍したペドロの穴を感じざるを得ない。もちろんペドロほどの選手がローテーション要員で満足できるはずはなく、今夏での移籍は致し方ないものでもある。
さらに、アトレティコから獲得したアルダ・トゥランは補強禁止処分の影響で前半戦は起用不可能。後半戦から起用できたとしても、まずは試合勘を取り戻す作業から始めなくてはならず、ローテーション要員としての起用となれば今季中に100%のコンディションを取り戻せる保証はない。
負傷者のリストを見ると、GKクラウディオ・ブラーボ、DFダニエウ・アウベスという2人の主力がおり、ピケを出場停止で欠いているが、GKには“最強の第2GK”テア・シュテーゲンがおり、ピケのCBにはフェルマーレン(この試合で負傷)、マテューとそこそこ層は厚く、アウベスのSBは若手のセルジ・ロベルトが好プレーを見せている。
メッシ、スアレス、ネイマールの3トップは歴代サッカーチーム史上最強の3トップともいえる陣容ながら、それが故にサブに優秀な選手を配しておけないというマイナス面も存在する。
チーム自体は、まだまだ100%ではないものの、この3試合で段階的に完成度を上げていることからも試合を積めば再び支配力を発揮するはず。
それだけにルイス・エンリケ監督には、この3人が負傷や出場停止とならないように的確なマネジメントが求められる。
バルサは強い、しかし問題も根深い。
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