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C・ロナウドが5得点を決めた理由。メッシとは真逆のスタイル。重要な“ベイルの献身”

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

ベイルとの関係性が重要に

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ガレス・ベイル【写真:Getty Images】

 マドリーの中盤の陣容を見ると、モドリッチ、クロース、コバチッチ、カゼミーロの4人。このうち、守備に特徴を持つ選手がカゼミーロだけという状況には批判的な意見もあるが、モドリッチ、クロース、コバチッチと世界トップクラスのパスセンスを持つ3人のうち2人が組めば、より多くのボールをロナウドに配給できる。

 そういった意味では、この陣容は攻撃的なスターをかき集めたというだけでなく、ある程度ビジョンを持って獲得したことがわかる。

 さらに重要なのは、今季からトップ下として起用されるベイル。開幕前からロナウドとベイルの確執が伝えられ、ベイルは精神科への通院を余儀なくされているとの報道もあるが、このエスパニョール戦では2アシストに加えてPKを奪取。ロナウドの5得点中3得点を生み出した。

 周囲が献身的な姿勢で支えることこそ、ロナウドの爆発的な得点力を引き出すための第一条件なのだろう。

 マドリーもロナウドも巨大すぎるが故にネガティブな報道をされるのは避けて通れないが、選手の長所を引き出すことに定評のあるベニテス監督の下での今季は明るい兆しがあると言えるだろう。

 もっとも、それもシーズンの最後にビックイアーを掲げていなければ今季で終わってしまうことだが…。

【了】

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