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C・ロナウドが5得点を決めた理由。メッシとは真逆のスタイル。重要な“ベイルの献身”

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

昨季、低支配率の6試合で9得点を挙げる

 さらに昨シーズンの戦いを振り返ってみても、「カウンターアタッカー、クリスティアーノ・ロナウド」はデータに表れていた。

 昨シーズン、マドリーが支配率で下回ったのはリーガとCLを合わせた全50試合中6試合。

 その内訳は、14年10月25日ホームのバルセロナ戦46%(2-0勝)、11月8日ホームのラージョ戦46%(5-1勝)、12月6日ホームのセルタ戦48%(3-0勝)、15年3月10日ホームのシャルケ戦47%(3-4負)、3月22日アウェイのバルセロナ戦49%(1-2負)、4月8日アウェイのラージョ戦47%(2-0勝)だった。

 バルセロナはまだしもラージョを相手に2試合とも支配率で下回ったのは意外だが、ロナウドはこの6試合で順に1得点、1得点2アシスト、3得点、2得点、1得点、1得点1アシストの計9得点3アシストを記録。1試合平均得点は1.5点となり、支配率で上回ったその他の41試合の平均得点1.2点を上回った。

 もちろん、カウンター=低い支配率というわけではなく、ロナウド自身も支配率で大きく上回った試合で複数得点を挙げることも多々ある。一方で支配率の高いチームでも試合の中でカウンターを繰り出すシーンも存在する。

 また、ロナウドはメッシあるいはイブラヒモビッチのように組み立てにも絡むタイプではないため、場合によっては孤立する場面もある。よりアシスト役の存在が重要となるタイプともいえる。

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