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Jリーグ 9年前

破竹の6連勝。「V字回復」の要因は練習にあり。石井新監督の下、鹿島が取り戻した“鹿島イズム”

text by 藤江直人 photo by Getty Images

選手たちの判断でフォーメーションを変更

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昌子源【写真:Getty Images】

 3対0で快勝して、連勝を「5」に伸ばした8月22日のモンテディオ山形戦。アントラーズは前半の途中で、フォーメーションをそれまでの「4‐4‐2」から「4‐2‐3‐1」に変更している。

 実は選手たちが自発的に考えて変えたと、昌子が打ち明ける。

「前半はかなり押し込まれていたので、僕とナオ(植田直通)の判断というか独断で変えました」

 決断が奏功したのか。前半終了間際に金崎が先制ゴールを決めて、迎えたハーフタイム。昌子からフォーメーションを変えた理由を説明された石井監督は、こんな言葉を返している。

「その時々にお前たちが感じたことを、お前たち自身が発信していっていい」

 後半に2ゴールを追加したモンテディオ戦を、昌子があらためて振り返る。

「プレーするのはもちろん僕たち選手ですけど、セレーゾ監督はどちらかと言えば外から大きな声で僕たちに指示を出してくれていました。その意味では、選手たちの発信でプレーができていなかったことが大きな違いだったのかもしれません」

 3位に食い込んだ昨シーズンは、2点差以上の勝利を手にすれば逆転優勝できる状況で最終節を迎えた。フロントから世代交代を託されたセレーゾ監督のもとで、若手も確実に成長していた。

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