クラブ史上初のJ2降格の危機に瀕している清水エスパルス【写真:Getty Images】
J1の清水エスパルスは11日、オフィシャルサイト上で異例ともいえる謝罪文を掲載した。
Jリーグ発足時から加盟していた『オリジナル10』のメンバーの1クラブである清水に、クラブ史上最大の危機が訪れている。
今季の1stステージでは3勝4分10敗の最下位で折り返すも、2ndステージでは第9節時点で1勝4分4敗。年間総合順位ではJ2降格圏となる17位となっている。リーグ戦の不振に加え、9日に行われた天皇杯でJ3の藤枝MYFCに2-4で敗れ、“ジャイアントキリング”を許すなど、苦しいシーズンを送っている。
これを受け、清水の左伴繁雄社長は「現在年間17位と降格圏に低迷しておりますこと、深くお詫び致します。また、先日の天皇杯2回戦での敗退、メンバーを入れ替えての闘いとは言え、言い訳のしようもなく、重ねてお詫び申し上げます」と謝罪。低迷の理由として、次の5つのポイントを具体的に挙げている。
「シーズン当初に、『気迫』『球際の激しさ』『1対1の強さ』『相手の腰を引かす怖いサッカー』を掲げて参りましたが、残念ながらこれまでの戦績が示す通り、シーズンを通じてそれをスタジアムでご覧戴くまでには至っておらず、大変申し訳なく思っております。また、最重要課題として取り組んで参りました『堅守』につきましても、直近数試合を除き改善することが出来ませんでした」
そして、最後に「清水エスパルスが持つ『切り札』、それは皆様にしか出来ない日本一の分厚い応援をお願い申し上げる次第です」と引き続きサポーターからの応援を求めた。
鹿島アントラーズ、横浜F・マリノス、名古屋グランパスと並び、『オリジナル10』のメンバーで一度もJ2降格を味わっていない清水。昨季も15位で辛うじて残留をしたが、2年連続で降格の危機に瀕している。
残留圏内となるアルビレックス新潟との勝ち点差は「5」。残りわずか8試合の間に、この差を埋めることができるだろうか。“サッカー王国・静岡”の名門クラブの力が試されている。
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