過去3戦は1勝1分1敗の五分
浦和は3連勝で迎えた前節、横浜F・マリノス相手に0-4とまさかの大敗を喫した。横浜FMは中央をしっかり閉め、浦和の生命線である柏木陽介・興梠慎三の縦ラインを消した。
試合途中にはトライしたことのない2トップに布陣を変えるも、状況が好転することはなく失点を重ねていった。
とはいえ、開き直るしかないということを思えばポジティブに捉えることもできる。攻撃が全く機能せず、カウンターを浴びては肝を冷やしたこの試合は、浦和にとっては珍しいほどの大敗だった。
代表帰りの西川周作、興梠慎三のコンディションは心配ではある。だが、特に興梠の奮起には期待したい。横浜FM戦では前線で孤立し、日本代表としてW杯アジア2次予選も消化不良。合流直後で疲労もあるだろうが、、鬱憤を晴らすようなパフォーマンスを披露したいところだ。
2ndステージに入ってから好調の柏は現在3位といい位置につける。6試合で完封勝利を収めるなど、安定感を発揮することで結果を手繰り寄せている。
ボールを支配する中で決めきれず、あっさり失点していた1stステージが嘘のようだ。無失点勝利を重ねることで守備陣は自信をつけ、後ろへの信頼があるから前線も果敢にチャレンジしていける。そうした好循環が今の柏にはあるのではないか。
調子の上がらない1stステージの最中に行われたACLでは、アジアに対し勝負強さを発揮していた。そのことを考えれば、いるべきところへ上がってきたとも言える。昨年は1勝1敗で、今季は3-3のドロー。柏にとっては、終了間際にゴールを奪われ勝ち点2を失ったゲームでもある。浦和を叩き、ステージ制覇へ弾みをつけたいところだ。