ファン・ハールは自分のやり方を押しつけている
ルイス・ファン・ハールは自分のアイデアや哲学を持ってきた。かなり正直に言うと、彼の哲学、特にウェイン・ルーニーの起用法は受け入れられない。ルーニーは10番タイプの選手で、前線でプレーするストライカーではないんだ。今シーズンはフットボールを楽しんでいるように見えないし、ベストを発揮できていないと思う。
僕はルーニーを責めているんじゃない。ファン・ハールを非難しているんだ。彼は持ち駒がどうしたら最大限の力を発揮できるか検討する必要がある。今は選手たちが最高の力を発揮できるかではなく、自分のやり方を押しつけているね。
たとえば、僕は名波さんについていいことしか言えないけど、彼は経験が浅い。しかし、自分がトップレベルでプレーしていたこともあって非常に知識が豊富だ。僕らは4-2-3-1で戦っているけど、前のクラブでは4-4-2だったから、彼が求める形に適応することが必要だった。
ボールをキープし、1トップとして振る舞える身長と存在感があるというのはこれまでとの違いだね。名波さんとは様々な場面でコミュニケーションを取っているし、彼は僕にどんなシチュエーションで何を求めているかを伝えてくる。
(小林)祐希やヨシ(太田吉彰)もそうだ。監督はポジションを入れ替え、動き続けることを奨励する。ずっと同じポジションに居座ることはないんだ。
ファン・ハールについていえば、彼はポジションを固定する。ジュビロにはジュビロのやり方がある。特に攻撃面は流動的だ。豊富な運動量やポジションチェンジが求められ、僕がサイドに開いたり、祐希がストライカーを務めたりする。
そして名波さんは「全員がペナルティエリアに入りさえすれば、どう動くかは気にしない。ペナルティエリアに入りさえすればチャンスを作れるし、それが重要なんだ」と言っているよ。