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日本代表 9年前

【現場記者の目】岡崎が感じた「新たな壁」。更なる進化へ模索続ける“アジアキラー”

text by 元川悦子 photo by Getty Images

岡崎が感じた「新たな壁」とは?

代表 岡崎慎司
“アジアキラー”としてゴールが期待される岡崎慎司【写真:Getty Images】

 それだけの実績のある傑出した点取屋が、今回の二次予選で予想外に苦しんでいるのは、やはり驚きではある。

「シンガポールもそうですけど、あんなに固められたことはなかった。オマーンとかそういう国はもっと攻めてきたりするのに。今回は二次予選から始まってるから、その分違う点の取り方ってのがあると思うんで。引いた相手に対しての課題があるから、それにトライできるって意味では(二次予選も)モチベーションは高いです」と言うように、本人は「新たな壁」をいかに突破すべきかを日々、模索し続けているという。

 ハリルホジッチ監督はかつてフランスリーグ得点王を取った名FWだっただけに、点取屋の気持ちになって事細かくアドバイスしてくれる。アフガニスタン戦の最重要テーマであるクロスからの崩しについても、新たなヒントを岡崎らに与えた様子だ。

「やっぱり大事なのは、クロスの質だけじゃなくて入り方。例えばニアで引っかかることが多いんだったら、誰かがつぶれてフリックしたりとか、ニアで反らして決めるとか、そういう工夫がカンボジア戦は足りなかった。監督の指示は基本的なことだけど、相手やディフェンスラインの位置やマークの仕方によって、何回も違うことを試していかないといけないですね。

 中に入り切れてない部分もあるんで、後ろ(の選手)はもうちょっと入っていいし、前(の選手)は突っ込んでいけばいい。その迫力が足りないと思うんで、いろいろ試していきたいです」と彼は改善点を指摘した。

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