アフガン戦、鍵を握るサイドバックの攻撃参加
ホームでカンボジアに勝利した日本だが、攻撃の部分ではヴァイッド・ハリルホジッチ監督のベースを作り上げている段階において、引いて守る相手をどう崩すかという課題に直面しており、カンボジアから3得点を奪ったものの、フィニッシュの精度も含めて消化不良があるのは否めない。
ただ、サイドアタックに関しては相手の守り方を見ながら左右のどちらを使って攻めるのか、その中でサイドハーフとサイドバックがどう絡むのかといった戦術的なコミュニケーションに確かな前進が見られた。
その連携が高まるほどチャンスの可能性は拡大するが、アフガニスタンはカンボジアとまた違った特徴があり、個の強さは明らかに上がるため、そこでの工夫と呼吸がより問われる試合になる。
「この前の試合の修正点や課題っていうのは今日ミーティングもしましたし、練習でもその課題を修正するトレーニングができたので、良くはなるんじゃないかなと思っています。良くならないとダメですよね」
そう語ったのは左サイドバックの長友佑都だ。インテルで難しい立場にあることもあり、彼のパフォーマンスに懐疑的な見方が多い。確かに一瞬の爆発力や高い位置での危険性という部分で本調子とは言い難いが、カンボジア戦で興味深かったのは試合中の動きの変化、そして味方との関係だ。
立ち上がりは高い位置で攻撃に絡もうとしていたが、途中からステイしてバランスを取る動きが目立ち、酒井宏樹の右サイドから主に攻撃が展開されるのを様子見しながらバランスを取って上下動していた。
そこから左サイドの攻撃が増えると、サイドハーフの武藤嘉紀を追い越す動きを繰り返したが、武藤は長友を使わずに中にカットインしていた。