2014シーズン開幕前は大きな期待を抱かせていたセレッソ
「起用されたのは俺ではなく、カカウでもなかった。我々は得点を決めていたが、プレーする機会がなかった。監督は我々にプレーさせたくなかったのだろうね。もしチームが勝っていれば、こっちから何も言う必要はない。チームが勝っているならば、黙ってチャンスを待っていればいいだけのことだ。しかし、その(我々を起用すべきだという提案を口にする)機会は毎週末訪れた」
大熊が監督に就任して以降、フォルランは一度も先発出場していない。セレッソは取り返しがつかないほど滑り落ちていたにもかかわらず、ラスト12試合で彼は103分間しかプレー時間を与えられなかった。
「我々は降格争いをしている全チームに負けたんだ。こうしたチームに勝利できなければ、J1残留に値しない。それがフットボールだ」
もちろん、これは2014年シーズンの終焉についての話だ。2月に時間を戻すと、この34歳の選手が日本語で90秒の自己紹介をしたとき、可能性の広がりは青天井だった。セレッソは前シーズンを4位で終えており、山口蛍や柿谷曜一朗という日本で最も評価されるヤングスター二人を擁していた。
そこにフォルラン、そしてJリーグでの経験豊かなランコ・ポポヴィッチを監督として迎え、チームへの期待は自然と高まっていった。(続きは『フットボール批評07』でお楽しみください)