サッカークラブの正しいつくり方とは?
――サポーターを巻き込むために、具体的にどういうことを伝えるのでしょうか?
「札幌で言えば、地域の人たちでクラブをつくると言っているけど、ほとんどが地域にある企業に対してお願いをしている感じでしかない。でも僕はコアな本当に一緒にやっていこうというサポーターの方々と一緒につくっていくことがたぶんサッカークラブの正しいつくり方かなと思っている。
サポーターやコアな人たちに何をお願いするかというところで、彼らもそれを待ってくれているようなところがあるから、『自分たちが何をすればクラブが勝てるか』ということを一緒に共有していかなければいけない。
クラブの状況を洗いざらい話してあげて、そういう状況だったら自分たちはこうしないといけないよねというようなことを明確にしていかないと、一緒につくっていくっていう感覚が湧かないと思う。それをやるのは僕の仕事なんじゃないかな」
【了】
プロフィール
野々村芳和(ののむらよしかづ)
1972年生まれ。現株式会社北海道フットボールクラブ(コンサドーレ札幌の運営会社)代表取締役社長。慶應義塾大学卒業後の1995年にジェフユナイテッド市原でプロデビュー、2000年にコンサドーレ札幌へ移籍。TV番組「Jリーグラボ」などでの歯に衣着せぬ発言はサッカーファンの間でも話題。
※編集部より:今回よりコンサドーレ札幌の野々村芳和社長のインタビュー原稿を不定期連載でお届けます。野々村社長に聞きたいこと、質問などありましたらフットボールチャンネルのTwitterやFacebookなどでお気軽にお問い合わせください。次回取材時の参考にさせて頂きます。