Jリーグを変えるのは「変人」!?
――今年、横浜ゴムがチェルシーの胸スポンサーに350億円以上(1年70億円以上)という巨額の契約を結んだように国内にも大企業はたくさんあります。一方で、その時には「これがJリーグなら……」という残念に思う声が聞かれたのも事実です。
「Jリーグが今後どう変わっていく可能性があるかということが、まだまだ伝わっていないからだと思う。言い方は悪いけど、嘘でもいいていいから『え?』と思われるような感じのことを言って、引っ張っていくっていうような人が出てきてくれたら」
――人材が鍵になるということですね。
「そこは難しいけどなあ。ある意味、ちょっと変人みたいなのが出てきた方がいいかなとは思う。もちろんそこには理屈もしっかりあって、理論的で、サッカーの価値とかを本当の意味でわかっている、可能性をそこに本気で信じているような人たちが出てくれば、それは伝えられるような気がする。
この規模でなんとかやっていくという閉塞感があるのは事実だから、『いやいやここまでは行くでしょう』『このくらいできるでしょう』というようなところを見せて欲しいとは思う。自分もいまはどちらかと言うとそれを見せなきゃいけない立場だから、そういうものを見せていきたい。
札幌だったら、『今は約15億しか売上はないんだけど、5年後20億で10年後には30億になるように、自分たちはこうやっていきたいと思う。サポーターやコアの人たちってパートナーだと思うから、みなさんにはこういうお願いをしていきたい』というような話をちょうどこの前サポーターの方々にはさせてもらった」
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