外資系企業の参入は賛成か?
――リーグやクラブの発展に不可欠なのが実入り(収入)の増加です。外資の参入はたびたび議題に上がりますが、これについてはどうお考えですか?
「もちろんいくつかの条件はあるけど絶対的に賛成。いまは外資系企業が日本で何らかの法人を立ち上げれば、もうそれは『外資とみなさない』的な発想であって、マリノスもそう。いますぐにでもやりようによってはできたりすると思う。
あとは投資対象として魅力的かどうかというところをどう伝えていくか。当たり前だけどJクラブは外資系企業に馴染みのない日本にあるから。Jリーグってこんなに魅力的で可能性があるんだっていうのをもっと伝えないといけない。それはJリーグが取り組んでいくことが一番いいのかなと思う。
たとえば札幌がアピールしたところで、僕たちは現状Jリーグの中でも25番目くらいの規模のクラブ。それでももしかしたら興味を持ってくれる人はいるのかもしれないけど、それよりも日本のサッカーってこんなに魅力的で将来こうなっていく可能性があって、投資したらこうなりますよっていうことを一つのまとまりとして、誰かリーダーが発信していくといいなと思う」
――投資対象になるのはクラブだけども、まずはリーグとして広報が必要ということですね。
「そう。外資だけじゃなくても、オリジナル10のバックボーンにある企業とかって、相当優良な大きな企業さんなわけじゃない。Jリーグ創設当時、聞くところだと川淵三郎さんはそういう企業に対して、『10億を10年出してください』というような感じで皆集めてきた。当時のJリーグなら10億で大丈夫かもしれないけど、今はアジアや世界を考えたらもっと大きな投資をしてもらわないと上に行けない。
国内のそういう企業に対してもリーグとして、『こんな魅力のあるリーグにしていくためには、こういうお金が必要で、そのお金を毎年50億5年出してくれれば、こう変わっていってみなさんにこんなメリットがありますよ』ということをしっかり伝えられると、可能性あると思う。トヨタさんが50億出すとか、楽天さんが50億出すとか」