ティエリ・アンリ(右)とロベール・ピレス(左)【写真:Getty Images】
日本代表FW本田圭佑がオーナーを務めるSVホルンが8月28日、見事なトリックPKを決めた。
オーストリア3部リーグ第5節アムシュテッテン戦で15分にPKを獲得すると、ボールをセットしたDFアレクサンダー・ジョルジェビッチがボールを小さく蹴りだし、走りこんできたFWラドバン・ヴヤノビッチが豪快にゴールに蹴りこんだ。GKはジョルジェビッチが蹴るタイミングで体を倒していたため、全く反応することはできなかった。
このような2人コンビでのPKは、かつて2005年にアーセナルのFWティエリ・アンリとFWロベール・ピレスが試みて失敗している。ボールをセットしたピレスがアンリに向けて小さく蹴り出そうとしたものの、上手く転がらず続けて2回触ってしまったためPKは無効となった。
一方で、2010年にはAFCチャンピオンズリーグでサンフレッチェ広島のFW佐藤寿人とDF槙野智章がトリックPKを成功させた。槙野がボールをセットすると、助走をつけるふりをしてエリア外に退場。その瞬間に横から佐藤が走りこみ蹴りこんだ。
様々な駆け引きが行なわれるPK戦。確実にゴールを決めるためならトリックプレーも有効な手段といえるかもしれない。
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