東アジアカップ3戦フル出場で獅子奮迅の働き
絶対に勝ち点3が求められる6月の2018年ロシアW杯アジア2次予選第2戦となるカンボジア戦(3日=埼玉)に向け、前日2日夕方、埼玉スタジアムで最終調整を行った日本代表。
3月の就任後、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は試合前日の練習を報道陣に公開してきたが、6月のシンガポール戦(埼玉)での失敗以降、アジア勢相手に4戦勝ちなしの苦境を踏まえ、この日はメディアを締め出して攻撃パターンの確認に時間を割いた模様だ。
「日本代表として結果が出ていない状況をみんな理解してますし、今回の試合に対する強い気持ちは練習でも普段の生活で他の選手と話している時も感じる。しっかり勝ち点3を取ることと、自分たちのやってることに対してまた自信を持てるような内容を見せたい」とキャプテン・長谷部誠(フランクフルト)もカンボジア戦に課せられたテーマを改めて強調していた。
指揮官も合宿の初日に「つねに勝利しかない。相手は勝利を与えてくれない。自分たちから勝ちにいかなければいけない」と選手たちに話したと前日会見でコメントしていたが、勝ち点3を手にしたければゴールをこじ開けるしかない。
現段階でスタメンと見られる1トップの岡崎慎司(レスター)、2列目右の本田圭佑(ミラン)、左の武藤嘉紀(マインツ)、トップ下の香川真司(ドルトムント)には得点への大きな期待が寄せられる。
その前線4枚をしっかりとコントロールしなければならないのが、ボランチ陣だ。もちろん実績では長谷部がその筆頭だが、8月の2015年東アジアカップ(武漢)で3試合フル出場を果たし、攻守両面で獅子奮迅の働きを見せた山口蛍(C大阪)には新たな活力をもたらしてもらわなければならない。