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日本代表 9年前

長友が語ったインテル愛と日本代表への想い。カンボジアの壁に風穴を開ける“切り込み隊長”

text by 藤江直人 photo by Getty Images

カンボジアが作る城壁に風穴を開ける切り込み隊長へ

 2008年5月に行われたコートジボワール代表との国際親善試合で日本代表デビューを果たしてから、81個のキャップを獲得してきた。29歳になったいま、気がつけば本田、岡崎、そしてキャプテンのMF長谷部誠(フランクフルト)らとともに、代表のなかでは年長者となった。

 そして、9月シリーズに挑むメンバーのなかには、8月の東アジアカップで結果を残したMF遠藤航(湘南ベルマーレ)、故障離脱したDF槙野智章(浦和レッズ)の代わりに招集されたDF丸山祐市(FC東京)の新顔も名前を連ねている。

「僕が初めて代表に入ったときは、中村俊輔さんや中澤佑二さんといった方々に支えられ、いろいろな言葉をかけていただいた。自分の経験というものを若い選手たちにしっかりと伝えていけるように、僕も彼らをサポートしていければと思っている」

 カンボジアが作る城壁に風穴を開ける切り込み隊長として。そして、日本代表やインテルで経験した喜怒哀楽を糧に成長してきた頼れる兄貴分として。170cm、68kgのボディに「火の玉ボーイ」と「ベテラン」を同居させた長友が、一時停止を強いられているハリルジャパンの鼓動を熱く脈打たせる。

【了】

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