マンチェスター・ユナイテッド移籍が破談となったケイラー・ナバス【写真:Getty Images】
レアル・マドリーが、マンチェスター・ユナイテッドのGKダビド・デ・ヘア獲得失敗で一番安堵したのは誰よりコスタリカ国民だったようだ。1日付のスペイン紙『マルカ』が報じている。
同紙によると、マドリーのデ・ヘア獲得交渉の中に組み込まれていたGKケイラー・ナバスの母国であるコスタリカ国民は、自国の英雄が巻き込まれる可能性のある今回の移籍騒動の動向を一途に見守っており、同選手のマドリー残留の知らせを聞くと、国全体で2014年ワールドカップのベスト8進出に匹敵するほど彼の残留を喜んだと伝えている。
コスタリカ代表は2014年のブラジルワールドカップでウルグアイ、イタリア、イングランドと同じグループに組み分けられるも、2勝1分の無敗でグループを首位通過。ベスト16ではギリシャを破ってベスト8へ進出する快進撃を見せた。
コスタリカ国民はスポーツ面を全く考慮しないマドリー首脳陣の判断に不満を抱えていた。
ナバスは、マドリーがデ・ヘアを獲得するためユナイテッドへと売却される予定だった。両クラブはそれぞれデ・ヘア、ナバスの売却で合意に至っていたものの、移籍市場の締め切りまでに手続きが完了せず、土壇場で移籍は破談となっている。
両クラブはそれぞれの主張を公式の声明文として表明しているが、食い違いが生じており、真実は明らかになっていない。
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