補強・総合力診断
ユベントス 予想フォーメーション
補強診断 B
昨季リーグ4連覇とコッパ・イタリア制覇、チャンピオンズリーグ準優勝を成し遂げ一時代を築いたが、主軸だったアンドレア・ピルロ、カルロス・テベス、アルトゥーロ・ビダルが相次いで退団を希望。世代交代を強いられる形となった。
前線にはセルヒオ・アグエロの後継者ともみられる逸材であるディバラとザザを獲得し、新時代の到来を予感させる補強に成功。マンジュキッチというベテランも加えてバランスは悪くない。中盤は早々にケディラを獲得したものの、トップ下の補強が最後まで難航。最終的にインテルから“禁断の移籍”でエルナネスを獲得した。
総合力診断 A-
主力放出とトップ下獲得の難航でイメージは悪いものの、戦力自体はむしろ昨季より充実している。守備陣には次代のイタリア代表を担うルガーニを確保し、A・サンドロ、GKネトと実力者を迎えた。
中盤もエルナネス、ルミナの獲得で質、量ともに十分。マルキジオとケディラが負傷から復帰すれば、マッシミリアーノ・アッレグリ監督にとっては嬉しい悩みの種となるだろう。また、バルセロナとチェルシーからポール・ポグバを守り、背番号「10番」を与えた意味は大きい。唯一の懸念を挙げるとすればフォーリクラッセ(規格外の選手)の不在。「10番」を背負うポグバはもちろんのこと、ディバラとモラタにもさらなる覚醒が求められる。
【了】