補強・総合力診断
ミラン 予想フォーメーション
補強診断 C
タイ人資本家ビー・テチャウボン氏によるクラブの株式増資が行われたことで、最終的に約9100万ユーロ(約124億円)もの資金を投入。しかしながら、当初噂されていたFWズラタン・イブラヒモビッチ、FWジャクソン・マルティネス、MFジョフレイ・コンドグビアらビッグネームを連れてくることはできず、最終的にはバロテッリを再獲得するといった“ギャンブル”に手を出した。
また、中盤の選手構成にもバランスを欠き、終盤で急遽クツカの獲得を決めるなど場当たり的な補強戦略は改善されていない。毎年のようにフリーで選手を獲得してきたことによって、余剰戦力もほとんどがフリー移籍もしくはレンタル移籍での放出となった。クラブの未来を担うはずだったエル・シャーラウィの放出もファンにとってはショッキングな出来事だ。
総合力診断 C
バッカとL・アドリアーノ、ロマニョーリの加入でクオリティの上昇がもたらされたものの、まだまだ上位陣とは戦力に差を感じる陣容だ。そして、トップ下の座を争う本田圭佑だが、現状では厳しい立場といえる。とはいえ、チーム全体が強力な布陣とはいえず、今後のアピール次第では定位置奪取のチャンスは十分にある。
現状では選手構成の問題でチーム戦術に幅をもたらせない状況で、シニシャ・ミハイロビッチ監督の手腕が頼りとなる状況だ。強力な攻撃陣に引っ張られる形で、まずは結果を拾えるチーム作りを目指したい。
【了】