補強・総合力診断
インテル 予想フォーメーション
補強診断 A
序盤には宿敵ミランからコンドグビアを強奪すると、守備陣にミランダ、ムリージョといった実力者を揃えている。一方で、コバチッチやシャキリ、エルナネス、アルバレスと換金できるオファーに耳を傾け、獲得では巧みに買取オプション/義務付きレンタルを利用したことで、今夏での収支を+にのせるというウルトラCをやってのけた。
締め切り間近にはロベルト・マンチーニ監督が切望していたウイングの補強を立て続けに成功。ヨベティッチ、ペリシッチに加えてリャイッチというサプライズを提供した。加えて最終日にはメロも獲得し課題だった守備的ミッドフィルダーも確保。ラストスパートで一気にスクデット(リーグ優勝)候補に名乗りを挙げた形だ。
注目の長友佑都の去就は残留という結果に終わった。
総合力診断 B
締め切り間近のラストスパートで、指揮官の希望するタイプの選手を揃えただけでなく全ポジションに実力者を確保することに成功した。一方で問題は当然ながら連係面となる。先発のうち9人が新加入選手となる可能性があるが、ヨベティッチ、コンドグビア、ペリシッチは試合を一人で決める能力を持っている。イカルディをメガクラブ移籍から守ったことも評価できるポイントだ。
注目が集まる長友の起用法だが、サイドバックとしての出番は残念ながら回ってきそうにない。一方で指揮官が志向するサイドアタックの担い手はバックアッパーが十分とは言い難く付け入る隙はある。両サイドのウイングの控えとして存在感を発揮していくという手もあるかもしれない。
【了】