補強・総合力診断
補強診断 B+
ファイナンシャル・フェアプレーの影響で動き出しは遅かった。それでもキャバイエやディーニュの抜けた穴に最適な新戦力をはめ込んでチーム力を維持している。ディ・マリアがブレイクすればリーグ4連覇は安泰だろう。
一方イブラヒモビッチとカバーニが残留したことが今夏最大の補強だ。しかし、特に前者の控えは万全でなく、無理が利かない年齢であることも考慮すればリスクをはらんでいるともいえる。また、中盤はチアゴ・モッタが残留したものの頭数が足りておらず過密日程に押しつぶされる可能性も否定できない。
総合力診断 A−
新たな正守護神トラップの加入で高クオリティのチームを2つ作れる陣容が揃った。プレシーズンでセルジュ・オーリエのCB起用もめどが立ち、緊急事態にも対応できる。前線のディ・マリア、イブラヒモビッチ、カバーニのトリオの破壊力は欧州屈指だ。ベンチにはラベッシ、パストーレ、ルーカス・モウラと錚々たる面々が控え、最強トリオを支える。
それでも「−」が付くのは中盤の組み合わせに柔軟性がないから。マテュイディ、ヴェッラッティ、そしてT・モッタの1人でも欠けてしまうと著しくクオリティを欠いてしまう。ケガがちなT・モッタのバックアップにスタンブリを引き入れたが、他の控え選手たちは主力に実力で大きく劣るため安定感に欠く。
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