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今夏、最も儲かったクラブはどこ? ワーストは182億円の赤字

今夏も様々なビッグディールが展開された欧州移籍市場が閉幕した。圧倒的な資金力を武器に大金をはたいて選手を獲得したクラブもあれば、逆に選手放出によって大きく利益を挙げたクラブも存在する。それでは、今夏欧州で最も“儲かった”のはどのクラブなのだろうか。

text by 編集部 photo by Getty Images

最も“儲かった”クラブはポルトガルの…

今夏、最も儲かったクラブはどこ? ワーストは182億円の赤字
欧州移籍市場が閉幕した【写真:Getty Images】

 今夏も様々なビッグディールが展開された欧州移籍市場が閉幕した。圧倒的な資金力を武器に大金をはたいて選手を獲得したクラブもあれば、逆に選手放出によって大きく利益を挙げたクラブも存在する。それでは、今夏欧州で最も“儲かった”のはどのクラブなのだろうか。

 大手移籍情報サイト『トランスファーマークト』によれば、今夏「最も儲かった5クラブ」が以下だ。※()内は所属リーグ

1.ポルト(ポルトガル) 支出:3700万ユーロ 収入:1億2090万ユーロ 収支:8390万ユーロ(約113億円)
2.ベンフィカ(ポルトガル) 支出:1575万ユーロ 収入:9220万ユーロ 収支:7654万ユーロ(約103億円)
3.モナコ(フランス) 支出:8430万ユーロ 収入:1億6040万ユーロ 収支:7610万ユーロ(約103億円)
4.ウディネーゼ(イタリア) 支出:620万ユーロ 収入:5440万ユーロ 収支:4820万ユーロ(約65億円)
5.シャフタール(ウクライナ) 支出:なし 収入:4600万ユーロ 収支:4600万ユーロ(約62億円)

 上位2クラブはポルトガル勢で両クラブの育成力を示す結果となった。ポルトはFWジャクソン・マルティネス(アトレティコ・マドリー/移籍金3500万ユーロ)、DFダニーロ(レアル・マドリー/移籍金3150万ユーロ)、DFアレックス・サンドロ(ユベントス/移籍金2600万ユーロ)と高額な放出を複数成立させた。一方でベンフィカはバレンシアが一挙に3選手を合計6000万ユーロで獲得したことが大きく収益を伸ばした形だ。

 また、モナコはFWアントニー・マルシアル(マンチェスター・ユナイテッド/移籍金5000万ユーロ)、MFジョフレイ・コンドグビア(インテル/移籍金3000万ユーロ)、DFレーバン・クルザワ(パリ・サンジェルマン/移籍金2500万ユーロ)、MFヤニック・フェレイラ・カラスコ(アトレティコ・マドリー/移籍金2000万ユーロ)と、こちらもビッグディールを連発させた。収入額ではトップだったものの、獲得も多かったことで収支は3位となった。

 一方で、ウディネーゼとシャフタールは支出を少なく、堅実に収入を積み上げた形だ。とりわけシャフタールはフリー移籍に終始したことで、今夏移籍市場で1円も使うことなく終わっている。FWドグラス・コスタ(バイエルン・ミュンヘン/移籍金3000万ユーロ)、ルイス・アドリアーノ(ミラン/800万ユーロ)、フェルナンド(サンプドリア/800万ユーロ)を放出し、同選手らの移籍金が丸々収益として計上された。

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