サンプドリアのエデル【写真:Getty Images】
長友佑都が所属するインテルはかねてより獲得を希望していたイバン・ペリシッチの加入をほぼ確実なものにした。同選手は27日のヴォルフスブルク対シャルケを欠場している。
これについてヴォルフスブルクのクラウス・アロフスSD(スポーツディレクター)は独『スカイ』で「ペリシッチはいいコンディションで出発できると思う」と退団を認める発言をしている。
だが、インテルの補強はこれで終わりではなかった。先週末のセリエA開幕戦ではエースのマウロ・イカルディが開始15分で交代を命じられるなど不穏な空気が漂っていたが、ロベルト・マンチーニ監督はやはり前線の戦力に不満を募らせている。
そして最後のターゲットになるのはサンプドリア所属のイタリア代表FWエデルだという。伊『ガゼッタ・デッロ・スポルト』はインテルが移籍金850万ユーロ(約11億5000万円)を提示して交渉の席についたと報じている。
昨季イタリア代表まで上り詰めたブラジル生まれのストライカーはビッグクラブ移籍のチャンスを掴んだが、サンプドリアも簡単に手放すつもりはない。カルロ・オスティSDは『ライ』に対し「いまは移籍市場が閉まる月曜日の午後が待ちきれない」と述べ、主力の放出に難色を示した。
インテルは高額な移籍金に加え、本人が近い将来の母国アルゼンチン復帰を望んでいるパリ・サンジェルマンのエゼキエル・ラベッシ獲得からは手を引く模様だ。その代りにローマのアデム・リャイッチとトッテナムのエリック・ラメラを引き抜くため交渉を継続すると見られる。
最後まで目が離せない移籍市場。インテルは土壇場で新戦力の確保に成功するのか、それとも交渉の長期化が失敗を招くのか、ギリギリのせめぎ合いが続く。
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