クラブ史上プレミア初勝利のボーンマス
対するボーンマスは、前節の試合でクラブの歴史に残る記念すべき1勝を挙げている。
長くリーグ1(3部)とリーグ2(4部)を行き来していたが、12/13シーズンのリーグ1を3位で終えてチャンピオンシップ(2部)に昇格すると、14/15シーズンには優勝を遂げ、念願のプレミアリーグ昇格を果たした。
今季がクラブ史上初のプレミア挑戦となったボーンマスは、2連敗で迎えたウェスト・ハム戦で4-3の乱打戦を制し、アウェイでプレミア初勝利を掴みとった。
この歴史的勝利の立役者となったのが、クラブ史上プレミア第1号となるゴールを決めたカラム・ウィルソンだ。これまでトップリーグでの経歴はなく、下部リーグでプレーを続けてきた23歳のストライカーは、前半で2ゴールを奪うと後半にもダメ押し弾を決め、ハットトリックで記念すべき勝利を祝った。
3発を決めた相手が岡崎のプレミア初ゴールを許したウェスト・ハムであることを考えれば、不安を抱えるレスター守備陣にとっては警戒すべき存在だろう。
サウサンプトンなどでプレーした元ポーランド代表GKアルトゥール・ボルツや元エバートンのシルヴァン・ディスタンらに加え、チェルシーからガーナ代表MFクリスティアン・アツを獲得するなどプレミアリーグでのプレー経験がある選手も在籍している。
プレミア初勝利で波に乗るボーンマスだが、互いにシーズンの最低目標は『残留』であり、レスターとしては確実に勝利をものにしたいところだ。
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督から「人間性もサッカー面でも素晴らしい。あと何点取れるのか期待している。彼は我々にとって重要な選手だ」と賛辞の言葉を送られた岡崎。今季2点目となるゴールを奪い、良い状態で日本代表に合流できるだろうか。
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