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川崎FW大久保、攻撃に落ち着きを求める「バタバタするとこっちも受けづらい」

text by 編集部 photo by Getty Images

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FW大久保嘉人【写真:Getty Images】

 川崎フロンターレは28日、明治安田生命J1リーグ2ndステージ第9節・鹿島アントラーズ戦に向けて前日練習を行った。

 前節は試合開始直後にゴールを決めたFW大久保嘉人だが、チーム状態については「全然ダメ」とストレートに心境を口にした。最前線でボールを呼び込む動きを繰り返しつつ、「もっとゆっくりやればいいのに」と思うことが多いという。

 相手のプレスを無力化し、守備網をズタズタに切り裂くのが川崎の攻撃だが、最近は無理に相手のいる方へパスを繋いでいる印象だ。そうするとボールを失う確率は高まり、カウンターを浴びて失点に結びついてしまう。

 思えば前節の湘南ベルマーレ戦も、後半途中から落ち着きを失っていた。チャンスにはなっており、決して誤った選択ではなかったが、カウンターの応酬のような展開となる中で次第に迫力を失っていった。ボールをキープするなど時間を作る余裕があっても良かったはずだ。

 冷静に相手の状況を伺いながら、隙が生まれればそこを突く。「落ち着いて繋いで欲しい。バタバタするとこっちも受けづらい」と大久保。時には速く、時にはゆっくりと。調子が良い時はそれが問題なくできているだけに、もどかしさは誰もがもっているだろう。鹿島戦で川崎はどのようなゲーム運びを見せるのか。チームとしての真価が問われそうだ。

【了】

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