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ハリル監督「PKもらえ」と注文。“インテリジェンス”な戦い方を要求

text by 編集部 photo by Dan Olrowitz

ハリル監督「PKもらえ」と注文。“インテリジェンス”な戦い方を要求
会見で語るハリルホジッチ監督【写真:ダン・オロウィッツ】

 日本サッカー協会(JFA)は27日、ロシアW杯アジア二次予選のカンボジア戦とアフガニスタン戦に臨む日本代表メンバーを発表した。この会見で日本代表を率いるヴァイッド・ハリルホジッチ監督が、自らの戦術における哲学を語っている。

 「カンボジア戦とアフガニスタン戦では相手選手をどのように分析しているか?」と記者に聞かれたハリルホジッチ監督は、次のように答えた。

「選手に学んでほしいことがある。東アジア選手権の試合で2回フリーキックがあったが、ペナルティーキックは1回ももらっていなかった。例えば90%試合を支配したシンガポール戦においても、相手はペナルティエリア内で1回もファールをしていなかった。これはノーマルではない。そのような文化がまだないのかもしれないが」と答え、日本代表選手にもっとPKをもらう動きをするように注文をつけた。

 ハリルホジッチ監督は、アジアのライバルとなるオーストラリア代表を引き合いに出し、“インテリジェンス”の必要性を訴えた。

「(アジアカップの)オーストラリアとUAEの決勝戦の映像を見たが、オーストラリア代表は何をしていたかと言うと、ペナルティエリアの中で5回連続でPKを誘発していた。そして5回目で審判が笛を吹いて、それで勝った。

 しかしこれを学ばせるのは、ずる賢しこくやり続けろと言うわけではない。これはフットボールの中で“インテリジェンス”と言われる部分なのだが、ファールを相手から誘うということ。1点を取るのが難しい試合もある」

 しかしながら、あくまでこれは戦い方の一つであり、パスやシュートで攻める戦術を行うとしている。格下の相手は日本代表を相手に引いて守ることが多いが、インテリジェンスな戦い方はそのような場合に有効なのかもしれない。

 日本代表は来月3日にホームでカンボジア代表と、8日に中立地イランでアフガニスタン代表と対戦する。

【了】

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