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Jリーグ 9年前

七転び八起き。苦しみつつ前を向く湘南。“監督じゃない感じ”チョウ監督との絆が選手を成長に導く

text by 藤江直人 photo by Getty Images

常に選手と本音で向き合ったチョウ監督

 決して順風満帆な道のりではなかった。それでもフロンターレ戦後に頭を下げたように、常に本音で選手たちと向き合い、選手たちの前でときには声を荒げ、ときにははばかることなく涙を流してきた。

 チョウ監督がベルマーレのジュニアユース監督に就任したのが2005年。そのときからの付き合いとなる古林は苦笑いしながら、フロンターレ戦後のミーティングを振り返る。

「チョウさんは『自分のミス』と言っていましたけど、そんなことはないとみんなが思っている。誰にでもミスはあるし、ミスをカバーし合うのがチーム。監督じゃない感じの監督と言うと変ですけど、その意味ではすごく話しやすいし、考えていることもわかる。だからこそ甘えてしまうところがあるので、そうならないように言い聞かせていますけどね」

 チケットが完売し、1万4000人を超えるファンやサポーターが駆けつけたなかで、ホームにおけるフロンターレ戦初勝利をもぎ取ってセカンドステージの4位タイに浮上。年間総合勝ち点も「36」となり、昨シーズンに15位で残留した清水エスパルスの数字に並んだ。

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