活発な動きを見せたフランスのメルカート
夏のメルカートもそろそろ終盤の追い込みに入った。ここ数年、動きが鈍かったリーグ1も、この夏は例年以上に活発だった。
マルセイユはチームの得点頭アンドレ=ピエール・ジニャック、昨季のリーグアシスト王ディミトリ・パイエット、生え抜きの古参メンバーであるアンドレ・アイェウ、若手の期待株ジアネリ・インビュラら、主力中の主力をスッパリ手放してチームを一新。
モナコも、将来有望な中盤プレーヤーだったフェレイラ・カラスコとジョフレー・コンドグビアをそれぞれアトレティコ・マドリーとインテルに譲り渡し、そこで得た6000万ユーロ(約81億円)を糧に国内外、特にレオナルド・ジャルディム監督の祖国ポルトガルから若手選手を多数集めた。
リヨンの補強も興味深い。
昨季ギャンガンで17得点と27歳でブレイクした遅咲きストライカーのクローディオ・ボービュ、マンチェスター・ユナイテッドからはラファエウ、そして4季前にリーグ優勝したモンペリエの守備の要人マプ・ヤンガ=エムビワら実績のある経験者に加え、宿敵マルセイユのアイドルであり、フランス代表メンバーとしても絶大な人気を誇るマテュー・バルブエナをディナモ・モスクワから引き抜いた。
上記3クラブは、昨季パリ・サンジェルマン(PSG)の3連覇阻止に迫ったライバル勢で、今季も上位争いに絡むべくしての補強だったわけだが、念願のアンヘル・ディ・マリアを獲得したPSGも昨季より戦力を増している。
彼らを首位の座から下ろすというよりは、チャンピオンズリーグ出場権獲得が目標というところだろう。