強敵相手も指揮官は「力量を知る上では丁度いい」
前線の細かいポジションチェンジについていけず、あっさり崩壊したペルージャとは違い、スペースは簡単に献上してくれないだろう。その中で、果たして本田が変わらずに持ち味を発揮できるかどうかが注目のポイントだ。
「アグレッシブさの比べ合いを制したほうが勝つ」。会見に同席した主将リッカルド・モントリーボはそう語っていたが、中盤でのボールの奪い合いが一つの鍵となる。
その点で貢献しつつ、攻撃に転じた時にいかに素早くゾーンの隙間にポジションを取ることができるか。ペルージャ戦で見せたバッカやルイス・アドリアーノとの細かい連携から、相手のプレスを上回るテンポでボールを動かし、DF前のスペースをものにしてチャンスを作りたい。
チャンピオンズリーグ(CL)出場権の直接のライバルに、ここ数年ミランは水をあけられてきた。そんなカードでチームの勝利に貢献できれば、本田の立場は磐石なものになるだろう。
「いきなり大変な相手だが、今の自分たちの力量を知る上では丁度いい」とミハイロビッチ監督は言ったが、プレシーズンに築いたトップ下としての信頼を固めるパフォーマンスを期待したい。
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