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想定内だった我慢の戦い。岡崎とレスターが示した忍耐力と勝負強さ、そして明るい未来の可能性

プレミアリーグ第3節で格上のトッテナムと対戦したレスターは、1-1のドローに持ち込み、開幕2連勝の実力がただの勢いでないことを証明した。一方で、岡崎やチームには今後に向けてポジティブな課題も見つかった。

text by 舩木渉 photo by Getty Images

監督は「満足」。トッテナム戦のドローは上出来の結果

想定内だった我慢の戦い。岡崎とレスターが示した忍耐力と勝負強さ、そして明るい未来の可能性
トッテナム戦はラニエリ監督のプラン通りで実力を証明【写真:Getty Images】

 プレミアリーグ第3節が22日に行われ、レスターはトッテナムと対戦して1-1で引き分けた。昨季残留争いを演じたクラブが開幕から3試合負けなしで最高のスタートを切った。そしてこの一戦には今後の戦い方のカギが隠されていたかもしれない。

 試合後、レスターのクラウディオ・ラニエリ監督は「今日のパフォーマンスは本当に良かった。戦術的にも素晴らしい仕事をし、私の指示に従ってくれたチームに非常に満足している」とゲームを振り返った。1-1で迎えた後半アディショナルタイムに選手交代で時間を使ったことからも無理に勝ち急がない姿勢は見て取れた。

 レスターにとってのトッテナムは格上の相手で、戦前から耐える展開になることは予想されていた。それは的中し、前半のボールポゼッションは28:72と圧倒された。それでもこの試合の価値は大きい。

 これまでの2試合の対戦相手とはそれほど力の差がなく、終始テンションの高いゲームだった。サンダーランドと開幕戦は4-2の打ち合いで、岡崎に初ゴールが生まれたウェストハム戦も互角のボール支配率で殴り合った。

 そして迎えた今節は完全に守勢に回り、全員が自陣に引いて相手の攻撃を受け止める時間が長く続いた。トッテナムは両SBを高い位置まで上げてレスターのサイドMFを押し込み、積極的に前線へクロスを上げ、隙あらば遠目からでもシュートを狙う。

 ヘディングや競り合いに強いレスターのCBコンビ、ウェズ・モーガンとロベルト・フート相手に単純なクロスは無意味に近く、シュートストップに絶対の自信を見せるGKカスパー・シュマイケルに対して工夫のないフィニッシュはことごとく防がれた。

 絶対的な司令塔として君臨していたクリスティアン・エリクセンの不在が大きく影響した格好だが、あまりの無策は今季未勝利が続くトッテナムの弱点を露呈してしまったと言える。

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