リバプールに所属するFWベンテケ【写真:Getty Images】
イングランド・プレミアリーグは21日、18日に行われたリバプール対ボーンマス戦で物議を醸した判定について、新ルールではオフサイドにあたるとの見解を示した。
問題のシーンは26分に起きる。リバプールのMFジョーダン・ヘンダーソンが右サイドからクロスを供給すると、明らかにオフサイドポジションにいたMFフィリペ・コウチーニョが右足を伸ばした。しかしボールには届かず、ファーに走り込んだFWクリスティアン・ベンテケがそれを押し込みネットを揺らした。ボーンマスの選手たちは主審に抗議したが、審判団はコウチーニョがプレーに関与したとは判断せずにそのまま得点が認められた。なお、リバプールはベンテケのゴールが決勝弾となり1-0で勝利を収めている。
プレミアリーグでは今季からオフサイドルールが変更。オフサイドポジションにいた選手がボールに対して明らかにプレーしようとすることで相手に影響を及ぼした場合や相手の能力に影響を与える明確なアクションをした場合にそれが適用されることになった。
試合後、疑惑の判定についてリーグ側は「通常は審判の判定に対してコメントを出すことはない。しかし、シーズン開幕直前にオフサイド規則の新解釈が発表されたばかりだったことを踏まえ、今回は実例に基づいてファンや関係者に公表すべきだと考えた」とコメント。
コウチーニョのプレーについては「新解釈ではボールに触れなくてもプレーに干渉したことになる。ボーンマスGKの判断を遅らせるという影響を及ぼしたため、実際はオフサイドの判定だった」と発表した一方で「今回はすでに判定が下されているため、ルールによって強制的に結果を正すことはない」と試合結果には変更がないことを明らかにしている。
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