古巣のサポーターの前でゴールを喜ぶ武藤雄樹【写真:ダン・オロウィッツ】
明治安田生命J1リーグ2ndステージ第8節の8試合が22日に全国各地で行われた。
【浦和レッズ 3-1 ベガルタ仙台】
前節年間首位に返り咲いた浦和はホームに仙台を迎えた。今季絶好調の浦和FW武藤雄樹にとっては古巣対決となる。
先制ゴールが生まれたのは開始10分、柏木陽介がペナルティエリア手前からのFKを直接沈めて浦和が幸先よく1点を先行する。食い下がる仙台は23分に野沢拓也のパスを受けた梁勇基が同点ゴールを奪う。
ゲームを支配する浦和は37分に柏木から梅崎司、興梠慎三とつないで、最後はディフェンスラインの裏に抜け出した武藤がGKの動きを見ながらループで決めて今季10点目。前半を2-1で終えた。
後半はこう着状態が続くが75分、武藤のCKに途中出場でピッチに立ったばかりのズラタンが合わせて勝負あり。3-1で浦和が苦手としていた仙台を下した。
【湘南ベルマーレ 2-1 川崎フロンターレ】
なかなか勝ちが続かない同士の「神奈川ダービー」は開始早々に動いた。湘南ボールのキックオフで始まると、三竿雄斗のフィードが相手に渡り、最後はペナルティエリア手前から大久保嘉人が今季15得点目となるミドルシュートを突き刺し、川崎Fが開始14秒で先制する。
しかし湘南も相手のミスから同点ゴールを手にする。11分、中村憲剛からパスを受けた武岡優斗が処理を誤り、ボールはゴール前へ転がる。それを拾った藤田祥史が落ち着いて決めた。
後半は途中出場のアリソンが76分に勝負を決定づけるゴール、そしてGK秋元陽太の活躍もあり、湘南が貴重な勝ち点3をもぎ取った。
【鹿島アントラーズ 3-0 モンテディオ山形】
監督交代後、絶好調を維持する鹿島は対照的に2ndステージで1勝もできず苦しむ山形をホームで迎え撃つ。40分に金崎夢生のゴールで先制した鹿島は、57分にカイオが加点し、最後は遠藤康が勝負を決めた。
石井正忠監督の下で完全復活を遂げた常勝軍団は、6年ぶりの5連勝で2ndステージ首位をキープしている。
その他の会場ではヴァンフォーレ甲府がバレーのゴールでヴィッセル神戸に1-0の完封勝利。2連敗していたサンフレッチェ広島は塩谷司が決勝点を挙げてアウェイでアルビレックス新潟を0-2で下した。
アウェイに乗り込んだ横浜F・マリノスは、かつて共に戦ったサガン鳥栖の谷口博之に先制ゴールを決められるも、伊藤翔とファビオの得点で逆転に成功。1-2で3連勝を飾っている。ガンバ大阪はパトリックの一撃で不振極まる清水エスパルスを下し、名古屋グランパス対FC東京はスコアレスドローに終わった。
AFCチャンピオンズリーグの影響で20日に行われた柏レイソル対松本山雅FCは、武富孝介の見事なミドルシュートと、鈴木大輔のヘディングで、柏が2-0の完勝を収めている。
第8節全9試合の結果は以下の通り。
甲府 1-0 神戸
鹿島 3-0 山形
浦和 3-1 仙台
湘南 2-1 川崎F
新潟 0-2 広島
名古屋 0-0 FC東京
鳥栖 1-2 横浜FM
G大阪 1-0 清水
柏 2-0 松本(※20日開催)
【了】