A代表デビューを飾った遠藤。飽くなき向上心
9月にはカンボジア代表、アフガニスタン代表と戦うワールドカップ・アジア2次予選が待つ。海外組も参戦する日本代表メンバーは、27日に発表される。遠藤は決意を新たにしている。
「A代表を一度経験したことで、海外組を含めた代表に入り続けて一緒にプレーしたいという思いが強くなりました。いままで入り続けてきた選手たちを追い越せるような、下の世代から突き上げていけるようなプレーをしていかないといけない」
過密スケジュールを「どこ吹く風」と吹き飛ばす泰然自若ぶりからは、22歳とは思えない「余裕」すら漂ってくる。「落ち着きぶり」と置き変えても意味が通じるだろう。
代表デビュー戦となった北朝鮮後に、ハリルホジッチ監督は遠藤にこんな言葉をかけたという。
「40歳のプレーに見えたぞ」
実年齢のほぼ倍となる数字には、ベルマーレでの日々で培われ、その体に脈打つタフネスぶりを源泉とする自然体のオーラに対する、“ハリル流”の賛辞が込められているのではないだろうか。
その点を、エスパルス戦後に遠藤本人へぶつけてみた。
「いやいや、そんなポジティブな感じではなかったですけどね」
少年の面影を残すような、無邪気な笑顔がカクテル光線に映えた。
【了】