「まだまだ成長できる」。遠藤が感じた手ごたえ
くだんのエスパルス戦ではナイジェリア代表歴をもつピーター・ウタカ、元北朝鮮代表の鄭大世という速さ、強さ、上手さを兼ね備える2トップを無得点に封じ込めている。チョウ監督が続ける。
「(東アジアカップで対戦した)北朝鮮や韓国、中国よりもある意味で能力がある2トップに対して、気持ちを切らすことなく、ほとんど前を向かせない対応ができた。
成長ぶりには目を見張るものがあったし、もちろんこれに満足することなく、どのポジションでプレーしても遠藤がいればチームが落ち着く、遠藤がいればエネルギーが出るような、日本を代表するような選手に成長していってほしい」
中学生のときから指導してきた遠藤のすべてを知り、深い愛情を注ぎ、もっと大きく羽ばたいてほしいとその将来を思い描くからこそ、エスパルス戦、レッズ戦と迷うことなくピッチへ送り出してきた。
指揮官への感謝の思いを忘れない遠藤も、ハリルジャパンで経験した濃密な時間を触媒として、自分自身が大きく変わりつつあることを実感している。
「まだまだ成長できるんだということを、A代表に行ってあらためて感じました。そういう経験ができたからこそ、いい意味でJリーグに慣れないというか、自分のなかで常にA代表を意識しながらプレーしていきたいというのは感じていますね」
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