ドルトムントの香川真司【写真:Getty Images】
現地時間20日、ヨーロッパリーグ(EL)本選出場をかけたプレーオフの1stレグが行われ、ドルトムントはアウェイでノルウェーのオッドに4-3の逆転勝利を収めた。
この試合で日本代表MF香川真司は1ゴール1アシストと大活躍。チームの勝利の立役者となった。
今季の公式戦初となるゴールを挙げた香川だったが、「嬉しさ」よりもむしろ「安堵」の気持ちの方が強かったようだ。
「安堵…やっぱり結果を残したことは良いこと」
香川にとって初ゴールまでの道のりは平坦ではなかった。ドルトムントの一員として初めて来日した7月の川崎フロンターレ戦で2ゴール、その後のマレーシアでの試合でも1ゴールを挙げているが、ヨーロッパに戻ったプレシーズンでのゴールはない。
トーマス・トゥヘル監督はプレシーズンの段階で「我々が早い段階で最終的な決断を下したと皆が考え始めないように、意図的にごちゃまぜにしている」と、フォーメーションを固定しない意向を明らかにしている中で、香川自身も印象的なパフォーマンスを見せることができず、なかなか定位置を確保することができなかった。
香川はドルトムントにとって公式戦4試合目となったブンデスリーガ開幕戦のボルシアMG戦で今季初めて先発。この試合でマルコ・ロイスの先制点をアシストし、アピールに成功した。
そしてこのオッド戦でも先発出場。1ゴール1アシストという結果を残している。徐々に手応えを掴んでいる中で結果を得たことで、「安堵」という言葉が出てきたのかもしれない。
しかし、香川に満足する表情は見られない。「次の日曜は試合です。アウェイで難しいゲームになると思います。続けていけるように頑張ります」と語るように、その目は次節のインゴルシュタットとのアウェイ戦に向けられている。
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