指揮官の檄でチームは目を覚ます
そうこうしている内に、オッドが追加点を奪う。20分、オーシャンが右サイドでキープして、中央に走り込んだノルクベレにパスする。ノルクベレのシュートは、バイデンフェラーの左手をかすめてゴールに吸い込まれた。0-2。
22分には、ルートがFKから奇跡的なシュートを決める。0-3。香川は「3点ぶち込まれたときはさすがに苦しかった」と言う。34分、ギュンドアンのミドルをロスバッハが弾いたところをオーバメヤンが詰めてBVBは、ようやく1点を返した。
ハーフタイムには、監督トゥヘルの檄が飛んだ。1対1で負けるな。球際で負けるな。ラストの15分では試合を見せつけろ。
前半の内に1点を返していたことで、チームに勢いも生まれていた。後半に向けて、香川は「やらなきゃいけないっていうのを感じていた」という。その強い気持ちを示すかのように、後半開始早々の47分、左からのクロスをギンターが落としたボールを、香川がダイレクトボレーで叩き込んだ。2-3。
そこから「3点目は時間の問題」と香川は感じた。66分には、オーバメヤンのミドルシュートが右のポストに直撃するなど、5バック気味でどん引きするオッドのゴールに、じわじわとドルトムントは迫っていった。そして76分、シュメルツァーのグランダーのクロスに、オーバメヤンが合わせる。3-3。