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香川真司 9年前

トゥヘル・ドルト、ELプレーオフの相手は“未知”。1敗の怖さ知る主将が鳴らした警鐘

現地時間20日、ドルトムントはヨーロッパリーグ(EL)のプレーオフでノルウェーのオッズとアウェイで対戦する。開幕戦のボルシアMG戦で大勝したことで、地元メディアはドルトムントが再び王者バイエルンの対抗馬になれるのではという見方が強まっているが、主将を務めるマッツ・フンメルスが気を緩めることはない。彼らは、「たった一度の敗戦」の怖さを知っているからである。

text by 本田千尋 photo by Getty Images

独メディアもバイエルンの対抗馬として期待

トゥヘル・ドルト、ELプレーオフの相手は“未知”。1敗の怖さ知る主将が鳴らした警鐘
ボルシアMG戦で大勝したドルトムント【写真:Getty Images】

 ボルシア・ドルトムントは、忘れかけていた姿を取り戻しつつある。8月19日付の『シュポルトビルト』誌は「トゥヘルはバイエルンを攻撃する!」という見出しの記事を掲載した。15日の開幕戦でボルシアMGを4-0と一蹴したことで、同誌は「ドルトムントの選手たちの成果はトゥヘルの前任者であるユルゲン・クロップの下でのベストの時期を思い出させる」と記している。

 粉砕されたボルシアMGのマックス・エーベアルSDも舌を巻いた。

「彼らは過去数年、バイエルン・ハンターだったが、次の数年もまたそうあり続けるだろう」

 20日にドルトムントは、アウェイでヨーロッパリーグ(EL)のプレーオフの1stレグを戦う。対戦相手は、ノルウェーのオッズだ。しかしドイツメディアの中にオッズの情報はあまりに少ない。それどころか、無いに等しい。あるのは「過去数年」にライバルであった、そして再びその対抗馬となろうとするバイエルンの名である。

 なぜBVBがELのプレーオフを戦うのだろう。ボルシアMG戦の衝撃を目の当たりにしたファンは、そう感じ始めているかもしれない。『シュポルトビルト』誌は「既にファンは思い浮かべている:トゥヘルは王者バイエルンにさえも立ち向かうことができるのだろうか」と記した。「ユルゲン・クロップの下でのベストの時期」を知るファンは、改めて希望を抱き始めている。

 かつてドルトムントに所属し、現在はテレビ解説者を務めるクリストフ・メッツェルダー氏も「BVBは再びバイエルン・ハンターとなるだろう」と言う。ただし、「安定して持続すれば」という条件付きだ。

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