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香川真司 9年前

圧巻の4-0。反撃の狼煙を上げたドルトムント。「偉大なスタート」に香川が果たした重要な役割

text by 本田千尋 photo by Getty Images

一過性で終わらせてはいけない最高のスタート

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香川は「やり続けなければいけない」と言う【写真:Getty Images】

 香川は「欲を言えばそこでシュートに持っていくイメージと強さが必要」と言う。65分には、オーバメヤンとのコンビネーションから、エリア内に入ってシュートを打ったが、左に外れた。

「流し込もうと思ったんですけど、疲れではないけど、ちょっと力が抜けすぎたというか、リラックスしすぎたというか、結構いっぱいいっぱいのところは正直ありました」

 つまりこの場面では、「シュートに持っていくイメージ」はあったが、「強さ」が足りなかったということになるだろうか。「欲を言えば」ここでゴールを決めておきたかったかもしれない。それでも対ボルシアMG戦で香川が、掛け替えのないプレーを示し続けたことに変わりはない。

 ドルトムントはボルシアMGを4-0で下した。圧巻だった。香川は「やり続けなければいけない」と言う。フンメルスは「僕たちは本当に成功を収めることができる」という言葉の前に、「今日のように続けていけば」と前置きした。

 もちろん結果を一過性で終わらせてはいけない。しかしドルトムントは15/16シーズンの幕開けに最高のスタートを切った。それは紛れもない事実だ。

「全くもって輝かしいパフォーマンスだ。私はとてもハッピーだよ」

 新しい指揮官、トゥヘルはまくし立てた。

 反撃の狼煙が、高く上がった。

【了】

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