普段は辛口のメディアも岡崎を大絶賛。連携は日々深まっていく
いまや昨季11得点のエースFWレオナルド・ウジョアを求める声はどこからも聞こえてこない。前線からの守備を怠らず、身体を張って無理が効く岡崎とヴァーディーは完全に定位置を確保したと言っていいだろう。
ゴール後にチームメイトが岡崎の下へ駆け寄って信頼の情を表現し、ファンから「シンジ! シンジ!」コールを送られただけでなく、普段は辛口のメディアもイングランドへやってきたばかりのサムライに賛辞を惜しまない。
「スピードとトリックがあり、ボールを奪うことは難しい。彼は注視すべき存在」(『ミラー』紙)
「岡崎は重要な存在だった。彼のファーストタッチはしばしばスペースを生み出した。レスターにリードをもたらす極めて適切なプレーだ」(『レスター・マーキュリー』紙)
「ゴールでレスターを(首位争いの)運転席に乗せた。フォクシーズにとって素晴らしい契約」(『ユーロスポーツ』評)
このような称賛が各メディアに並び、採点は軒並みチーム最高点。2試合連続ゴールのリヤド・マハレズと並んで各紙でMOMの評価を受けた。
岡崎とヴァーディー、この2人が組めば倒せない敵はいないのではないか。そう思わせるほど完璧な連携と補完性が結果につながっている。クラウディオ・ラニエリ監督がヴァーディーの人種差別騒動後に「練習での彼らの連携はファンタスティックだった。素晴らしいコンビになると思う」と語った通りの“最高の関係”になりつつある。
チームは18年ぶりの開幕2連勝に沸いている。次節は今季最初の関門トッテナム戦だ。岡崎とヴァーディーがプレミアリーグ屈指のコンビという評価を受けるには、まずこの壁を超えなければならない。そしていまの彼らならいとも簡単に超えてしまうような気もしている。
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