「シュティンドルによる新しいクオリティ」
そんなボルシアMGの中で、ドルトムントが警戒すべき選手は、ラース・シュティンドルだ。
昨季ハノーファーで主にトップ下を務めた清武弘嗣の前任者は、ザンクトパウリ戦では4-4-2のボランチで出場した。54分にはペナルティエリア内に入って、トラオレの左からの折り返しを持ち込んで同点弾を決め、56分にはエリアの手前で起点となって、勝ち越しとなるトラオレのミドルを引き出した。
『キッカー』誌は「シュティンドルによる新しいクオリティ」と取り上げる。ボルシアMGのマックス・エーベルSDは「ゴールを脅かすことのできる1人の選手を中盤の深い位置に置くことはアイデアだったんだ」と説明した。67分には、ラファエルのシュートをGKが弾いたところを、詰めて3点目を奪っている。ザンクトパウリのDF陣は、誰も捕らえられていない。
一方で、33分に先制点を与えた場面ではエリア内でボールに釣られて、飛び出してくるルチャツコフスキをフリーにしてしまっている。もちろん失点は決してシュティンドルだけの問題ではない。しかしドルトムントからすれば、注意すべき存在であるとともに、一瞬の隙を突くことのできる穴とも言えそうだ。
『キッカー』誌は、ドルトムントの先発予想を次のとおりとしている。
【GK】ビュルキ、【DF】ピシュチェク、ソクラティス、フンメルス、シュメルツァー、【MF】バイグル、ギュンドアン、カストロ、ロイス、ムヒタリヤン、【FW】オーバメヤン。
香川真司はベンチからのスタート予想となっている。出番がなく「しっかり次に準備して、体調を整えてやっていきたい」と話したケムニッツ戦からは1週間が経つ。試合当日は、先発の座を掴んでいるか。
しかし先発であれベンチであれ、「ドルトムント対メンヘングラッドバッハ」を戦う一員であることに変わりはない。
【了】