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再び始まる「1対全て」の戦い。バイエルンは歴史的な“ファンタスティック4”なるか

text by 本田千尋 photo by Getty Images

ドルトムントとシャルケも反撃の準備

 レバークーゼンには、そのボルシアMGからドイツ代表のクラマーが復帰して中盤に厚みが増した。CBには将来のドイツ代表候補ともされるターをハンブルガーSVから獲得するなど、シュミット監督の路線を継続しながら上積みを図っている。

 しかし優勝を狙うとまでは行かないだろう。シュミット監督は「バイエルンにとってもまた自明のことは何一つない」としながらも、「我々の目標はパーフェクトにプレーすることだ」と言う。どちらかと言えばレバークーゼンに持ち込んだプレッシングスタイルを「パーフェクトに」実現させることに主眼を置いているようだ。

 ルール地方の2クラブ、ドルトムントとシャルケは、トゥヘルとブライテンライターという新監督を迎えて、巻き返しを図っている最中である。バイエルンの対抗馬云々、以前の段階と言える。ポカール1回戦では、ドルトムントは2-0でケムニッツFCに勝利し、シャルケは5-0でMSVデュイスブルクに圧勝した。両クラブとも、反撃の準備は着々と進んでいるようだ。

 そういった意味では、ヴォルフスブルク、ボルシアMG、レバークーゼンを交えたCL争いは、かつてないほど白熱するかもしれない。その上で、ブンデスリーガ15/16シーズンは、バイエルンにヴォルフスブルクが追い縋っていく、という展開になりそうだ。

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