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再び始まる「1対全て」の戦い。バイエルンは歴史的な“ファンタスティック4”なるか

text by 本田千尋 photo by Getty Images

バイエルン阻止の最右翼はヴォルフスブルク

再び始まる「1対全て」の戦い。バイエルンは歴史的な“ファンタスティック4”なるか
スーパーカップでバイエルンを下したヴォルフスブルク【写真:Getty Images】

 それでは「ファンタスティック4」を阻止する可能性のあるチームは、どこになるのだろうか。最右翼は、ヴォルフスブルクということになるだろう。昨季はリーグ戦を2位で終えて、DFBポカールも制覇した。アロフスSDとヘッキング監督の二頭体制は、いよいよ成熟期に向かいつつある。『キッカー』特別号にペリシッチは「僕たちは昨シーズンよりもっと多くのことをしようとするつもりだ」と話している。

 ペリシッチの言葉どおり、1日のスーパーカップでヴォルフスブルクはPK戦の末にバイエルンを退けた。もちろん昨季は同様に制したドルトムントが7位に終わったように、スーパーカップの結果は必ずしもシーズンの結果には結び付かない。

 アロフスSDも「バイエルンは依然として遠いところを走っている」と言う。しかし昨季のホームでは1-4で勝利している。バイエルン戦以外のリーグ戦で安定した成績を残すことができれば、可能性を残すことは出来る。

 8日のシュトゥットガルター・キッカーズとのポカール1回戦では、ボルシアMGから加入したドイツ代表のクルーゼがトップ下で先発し、デ・ブルイネがボランチに入るという攻撃的な布陣を披露した。クルーゼは1ゴール2アシストの活躍を見せ、早くもチームにフィットしている。キッカーズには1-4で勝利した。仕上がりは順調のようだ。

 クルーゼが所属したボルシアMGの指揮官ファブレは「どこか他のチームがタイトルを取る時であればと思うが」としながらも、「バイエルンが優勝候補として進んで行く」と述べている。昨季にボルシアMGはアウェイでバイエルンに勝利して、3位で終えた。しかし今季はチャンピオンズリーグ(CL)を戦う。ボルシアMGにとって、常連ではないCLと平行してリーグタイトルを狙うことは、難しいかもしれない。

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