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Jリーグ 9年前

東京Vの快進撃を支える高木大輔。ストライカーとして覚醒した三男の飽くなき向上心

text by 藤江直人 photo by Getty Images

SBの経験に笑顔を見せる大輔

 大輔自身も、サイドバックとしての経験がいま現在の好調につながっていると笑顔を見せる。

「サイドバックをやっているときに一番嫌だったのが、自分の頭を越されて、ボールをキープされる時間を作られることでした。そうなると、ポジションを下げざるを得ない。攻撃に参加したいなかで裏を取られると辛かったことは、勉強になりました。

 サイドバックでも試合に出られるのは嬉しかったし、自分のなかではプラスに考えていたけど、小さなころからずっとフォワードで、ゴールを奪うことの楽しさもわかっていたので…。そういう気持ちがいま、前面に出ているのかなとも思う。そうしてノッていると、ボールも自然と目の前に転がってくるのかなと」

 大輔がフォワードに定着したギラヴァンツ戦からは、清水エスパルスから期限付き移籍で加入した兄の善朗がベンチ入り。5試合すべてで途中出場して、7月22日のロアッソ熊本戦では決勝ゴールも決めている。

 あざみ野F.C.からヴェルディのジュニア、ジュニアユース、ユース、そしてトップチームと常に自分の先を走ってきた3歳上の善朗と、同じチームでプレーするのは初めてとなる。

【次ページ】兄・善朗の加入
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