チームの方向性に確信を持つシュティーリケ監督
1月のアジアカップ準優勝から続く武漢での成功は、韓国が再びアジアの頂点に近づいている兆候である。
衝動に駆られた韓国の指揮官は、今の世代が潜在能力を発揮するためにはクラブレベルで海外を意識しなければならないとも主張する。
「これは非常に難しい問題だ。前に進むためにはKリーグにより高いクオリティーが求められる。選手たちはピッチ上の高いポジションでプレーすることや、強いプレッシングを仕掛けるチームと対戦することに慣れていないため、より激しい競争が必要となってくる。もし我々がこのレベルの試合をたくさん経験することができれば、チームはさらに上を目指せるだろう。しかし、韓国の選手たちがKリーグでもそれができるかどうかは分からない」
国内リーグのレベルアップは長期に渡って議論の対象となっているが、それでも現在の韓国は勢いを増している。ハリルホジッチ監督が課題の多さを認識した一方で、中国戦をほぼ二軍で戦ったシュティーリケ監督はチームが正しい方向に進んでいるという確かな手応えを感じている。
「個人的に言えば、我々がチームとして行っていることは正しい方法であるという確信を得られた」と、スコアレスに終わった北朝鮮戦の後にこう結論付けている。
「我々は自分たちがやっていることの理由やそれをやるために必要なことを説明してからピッチ上での正しいポジション取りを指示するだけではなく、システムの中で多くの自由を与え、チームに必要なことを選手自身に考えさせてプレーさせている。私はこの方法が正しいと思っているよ。もちろん、北朝鮮相手に得点を奪うことはできなかったが、我々には今後チームの助けとなってくれるソン・フンミンやク・ジャチョルもいる」
ハリルホジッチ監督は日本が韓国と同様の力を身につけることを願っているに違いない。
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