【バルセロナ 5-4 セビージャ　UEFAスーパー杯】

　前シーズンのチャンピオンズリーグ（CL）王者とヨーロッパリーグ（EL）王者によって争われるUEFAスーパー杯が11日、ジョージアのトビリシで行われ、バルセロナとセビージャが対戦した。

　先制したのはEL王者セビージャ。開始3分にエベル・バネガの直接FKで1点を先行する。

　出鼻をくじかれたバルサだが1人だけ別次元の男がいた。7分にリオネル・メッシが直接FKを沈めすぐに追いつくと、さらに16分にも再び直接FKを決めて一気に逆転する。

　前半はラフィーニャがもう1点を加え、メッシの直接FK2発と合わせて3得点を奪ったバルサの2点リードで折り返した。

　ネイマールをおたふく風邪で欠くバルサだが、ブラジル人スター不在を全く感じさせないパフォーマンスで52分にルイス・スアレスが4点目をゲット。このゴールで試合は決まったかに思われた。

　しかし、セビージャは諦めない。サイド攻撃に活路を見出し、57分にベテランのホセ・アントニオ・レジェスがバルサゴールを陥れて反撃の狼煙をあげると、72分にはバルサのジェレミー・マテューが相手FWを捕まえ切れずまさかのPK献上。

　そのPKをケビン・ガメイロがしっかりと決めて1点差に迫る。勢いを増したセビージャがさらに畳みかけ、81分に途中出場のエフゲン・コノプリャンカが一瞬の隙を見逃さず同点ゴール。土壇場で追いつき決着は延長戦に持ち込まれる。

　早めに勝ちを決めたいバルサは延長前半からハビエル・マスチェラーノに代えてペドロ・ロドリゲスを投入。守備の枚数を減らして勝負に出る。

　しかし、イニエスタを交代させていたバルサはリズムを失い相手ゴールに迫る機会を作れない。そんな中むかえた延長後半終了間際の115分、ゴール正面でFKを獲得したバルサはキッカーにメッシが立つ。

　決めればFKのみでのハットトリックだったメッシは、一度相手の壁に止められてしまい、2度目のシュートもGKベトにセーブされる。だが、そこに移籍騒動に揺れるペドロが詰めて決勝点。土壇場で値千金の勝ち越しゴールを奪ったバルサがセビージャを退け、UEFAスーパー杯を制した。これにより通算19個目の国際タイトルとなったバルサは、18個のミランを抜いて欧州で史上最も多く主要国際タイトルを獲得したクラブとなった。

【得点者】
3分 0-1 エベル・バネガ（セビージャ）
7分 1-1 リオネル・メッシ（バルセロナ）
16分 2-1 リオネル・メッシ（バルセロナ）
44分 3-1 ラフィーニャ（バルセロナ）
52分 4-1 ルイス・スアレス（バルセロナ）
57分 4-2 ホセ・アントニオ・レジェス（セビージャ）
72分 4-3 ケビン・ガメイロ（セビージャ）
81分 4-4 エフゲン・コノプリャンカ（セビージャ）
115分 5-4 ペドロ・ロドリゲス（バルセロナ）

【了】