シュバインシュタイガー(左)とカーン氏(右)はバイエルンでともにプレー【写真:Getty Images】
バイエルン・ミュンヘンのレジェンドGKであるオリバー・カーン氏は、自らと同じくクラブの顔だったバスティアン・シュバインシュタイガーの移籍は「理解できる決断」だったと明かした。独『キッカー』誌が伝えている。
チアゴ・アルカンタラが復帰し、シャビ・アロンソも健在。そしてフィリップ・ラームやダビド・アラバもボランチで素晴らしいパフォーマンスを見せる。今季はヨシュア・キミッヒという若手も加入し、ハビ・マルティネスも帰ってくるバイエルン。
中盤の層は厚みを増すばかりでシュバインシュタイガーの立場は危うくなっていたが、クラブの功労者でありながら迷うことなくマンチェスター・ユナイテッドへの移籍を決めた。
カーン氏は「私はたしかにシュバインシュタイガーがバックアップにふさわしい選手だと思わない。そのことを念頭に置けば、理解できる決断だ」と後輩を気遣った。
かつてともにプレーした時代のシュバインシュタイガーはまだ若く、新進気鋭のサイドアタッカーだった。しかし、いまはプレースタイルを大きく変え31歳を迎えている。それだけに新しい国への挑戦は難しいものだ。
プレミアリーグ開幕戦のトッテナム戦は途中出場で、未だルイス・ファン・ハール監督から全幅の信頼を置かれているわけではない。
そういった状況を見たカーン氏は「バイエルンのプレースタイルは彼に合っていたが、マンチェスター・ユナイテッドの非常に速いテンポにも慣れていかなければならない」と厳しい言葉をかける。
シュバインシュタイガーがバイエルンを離れる決断をしたこと、そしてクラブが売却を選択したことは間違っていないと主張するカーン氏。その判断が正しかったと証明するためにも、いち早くイングランドに馴染んで定位置を確保したいところだ。
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