遠藤航は3試合連続スタメン出場【写真:Getty Images】
日本代表は9日、東アジアカップ最終戦で開催国の中国と対戦し1-1で引き分けた。これにより今大会を未勝利のまま、4ヶ国中最下位で終えることが決まった。
今回が日本代表初招集ながら3試合連続で先発メンバーに名を連ねた遠藤航は、手ごたえとともに自身の課題も明確に把握している。
北朝鮮戦と韓国戦は右SBで起用されたが、最後の中国戦はU-22代表と同じボランチでの出場になった。試合を終えた遠藤は「ボールの動かし方というところもそんなに悪くなかった」と総括する。
一方で課題について「最後のところ、もうちょいミドルとかラストパスをしっかり通せば、そういうところはまだやっていかなきゃいけない」と分析した。
雨の中行われた中国戦はこれまでよりも涼しい環境だった。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督も試合後に「チームは徐々に向上した。フィジカル的にもフレッシュな状態だった」と語った通り、コンディションは大会中最も良かった。遠藤も「身体の動き的にもすごく重い感じではなかった」と体調に不安がなかったと明かす。
それだけに出場した3試合すべてで勝ち切れなかったことが何よりも悔しいようだ。「最後勝って終わりたかったというところが一番強い」という言葉が象徴するように、初めての代表に一切の満足はない。今後は湘南ベルマーレに戻って代表での経験を生かしながら一層の成長を追い求めることになる。将来の日本を支えるDFとして、遠藤が東アジアカップで得たものは限りなく大きい。
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