「ハーフウェイラインを超えたらアイデアがない」
【日本 1-1 中国(前半終了) EAFF東アジアカップ2015第3戦】
日本代表は9日、中国・武漢で行われているEAFF東アジアカップ2015において開催国・中国との最終戦に臨んでいる。
1分け1敗ですでに優勝の可能性は消滅した日本代表だが、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は先発メンバーにGK東口順昭、DF槙野智章、森重真人、丹羽大輝、米倉恒貴、MF山口蛍、武藤雄樹、遠藤航、FW永井謙佑、宇佐美貴史、川又堅碁を起用。
このメンバー選択について、現地で取材するイングランド人ライターのショーン・キャロル氏は「予想通り。すべての試合で先発した槙野、森重、遠藤、山口、永井の5人はハリルから評価されていると思う」と語った。
また、注目の選手には「東口と武藤」と述べ、東口に関しては「良いアピールができれば川島に変わるNo.1になるチャンスはある」とし、武藤は「今季のJリーグで非常に好調だし、代表デビュー戦でも点をとった。今日もチームに貢献できるか期待したい」と説明した。
また、対戦相手となる中国については「中国はダイナミックなチーム。スピードとパワーがあり、特にカウンターが危険。でも、特にゴール前で判断力や冷静なプレーが欠けている」と語った。
最初のビッグチャンスは日本。4分に宇佐美がエリア外左よりの位置からシュートを放つもバーに阻まれ得点には至らず。
しかし、先制点は中国。10分、中国がパスをつなぐと、日本の守備陣が引きつけられ、最後はエリア手前のゴール正面でボールを受けたMFウー・レイがネットを揺らして1-0。
このまま1点ビハインドで終わるかと思われた41分、日本はカウンターから米倉のクロスに武藤が飛び込んで1-1。武藤の大会2得点目で試合を振り出しに戻して前半を終えた。
この前半のパフォーマンスについて、キャロル氏は「典型的な日本のパフォーマンス…。ボールを持っているけど、ハーフウェイラインを超えたらアイデアがない」と指摘。
後半に向けて改善すべきポイントには「もう少し早く前に行ければ、もっとチャンス作れると思う」とした上で「中国の守備はそこまで良くない」と、決して勝てない相手ではないと語った。
【了】