攻撃陣は残り1枠。香川は食い込めるか
ディフェンス陣については、7月25日のユベントス戦あたりから、メンバーは固定されつつある。DFラインは、右SBピシュチェク、右CBソクラティス、左CBフンメルス、左SBシュメルツァー、そしてボランチが新加入のバイグルと、ギュンドアンだ。
『キッカー』誌は「ギュンドアンは固定点である」と記している。カストロが新たに加入したが、昨季に続いて、「今のところ」今季もギュンドアンが中盤の軸となりつつある。ボルフスベルガーとの2ndレグでは、64分にオーバメヤンのゴールをアシストした。
ミヒャエル・ツォルクSDは『キッカー紙』に対して、ギュンドアンについて「今彼がここにいることが嬉しい。イリは才能に恵まれたフットボーラーだ」と述べている。
ギュンドアンは、一時は退団を示唆したが移籍先が見つからず、結局は契約を延長するというドタバタ劇を見せたが、ツォルクSDの信頼は厚い。またギュンドアンのパフォーマンスは、その信頼に応えようとするかのようである。
このようにトゥヘルの起用法が次第に明確となりつつある。しかしボルフスベルガーACとの2ndレグで、香川真司の先発が地元メディアにとってもちょっとしたサプライズだったように、やはりトゥヘルはどこか「隠し事」が好きなようだ。
攻撃陣は、ユベントス戦からロイス、ムヒタリヤン、オーバメヤンの3人は固まっている。しかしケムニッツ戦は、EL予選から中2日であり、その組み合わせは「全ての状況が考えられる」とも言えるかもしれない。
ケムニッツ戦では何が用意されているのか。ボルフスベルガー戦で65分に途中交代となったこと、オフサイドの判定となったが1度はゴールを揺すったことを考えれば、続けて香川の先発もあり得ないこともない。
ひとまずケムニッツ戦のメンバー発表を楽しみに待ちたいところである。
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